http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017092902000119.html
https://megalodon.jp/2017-0929-1019-09/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017092902000119.html
東京電力は二十八日、福島第一原発1〜4号機周辺にある地下水くみ上げ用の井戸内の水位を監視している水位計の設定に誤りがあり、原子炉建屋などにたまった高濃度汚染水が今年四月中旬から、外部漏えいの恐れがある状況だったと明らかにした。問題の井戸は六本。東電は、二十八日午後、井戸からの地下水くみ上げを停止した。
実際に建屋外に漏えいしたかどうかは不明で確認中といい、井戸内の地下水の放射性物質濃度も測定している。
東電によると、第一原発では、建屋周辺の井戸の水位を建屋の汚染水よりも約一メートル高く保つことで、汚染水が外部に漏れないようにしている。しかし実際の水位は、水位計の測定値よりも約七十センチ低く、建屋内の汚染水より約三十センチしか高くない計算で、水位計の誤差などを考慮すると、水位が逆転して汚染水が外部に漏れた可能性もあるという。水位計の設定の誤りが判明したのは、四月中旬から八月上旬にかけて運用を始めた井戸六本。