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学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題をめぐる閉会中審査が10日午後、参院でも文教科学、内閣両委員会の連合審査会の形で実施された。
〈午後5時28分〉
〈午後5時17分〉
無所属の松沢氏の質問が始まる。加計学園と関連がある「英数学館」に自民党の支部が設けられていることについて教育基本法違反ではないかと追及した。
松野博一・文部科学相は「政治資金の所管は総務省だ」とし、「(教育基本法では)学校法人の政治活動は禁じられていない。どういった形で事務所が設置されたかは事実関係を承知していない。広島県の所管なので、文科省から広島県に問い合わせをしたところ、調査をしているというのが答えだった」。
〈午後5時13分〉
自由党の森ゆうこ議員が「文科省が気の毒でならない。文科省の文書が確認できないと。どう思うか」。「文科省はそういった仕事をきちっとしている」と前川喜平・前文部科学事務次官。
〈午後5時7分〉
自由の森氏が萩生田光一・官房副長官に対し、なぜ加計学園の客員教授について兼職届けを出さなかったのか質問。「勤務実態がなく、兼職届けは不要と判断した」と萩生田氏。森氏は「萩生田氏は利害関係者だ」と指摘した。
〈午後5時6分〉
自由の森氏「(愛媛県今治市の関係者が)なぜ官邸に行く必要があるのか」
菅義偉官房長官「今治市に聞いてはどうか」
森氏「国民をばかにするのはいい加減にしてほしい」〈午後5時〉
自由の森氏の質問が始まる。
森氏は2015年4月2日に官邸を今治市の関係者が訪れたかどうかを尋ねる。菅官房長官は官邸の訪問者は1日に300〜400人おり、膨大な量になっていることから記録は「遅滞なく破棄することになっている」と説明した。〈午後4時53分〉
日本維新の会の清水貴之議員が背景に官邸の動きがあるというのは具体的に何かをただす。
前川・前文科次官は和泉洋人・首相補佐官と面会し、「首相が自ら言えないから」という話を聞いたと説明した。和泉補佐官について「経歴を見ればわかるが、そもそも特区制度に詳しく、各省との連携を密にしている。誰に何を言えばどう動くかよくわかっている。霞が関じゅうの要所をつかんでいる」とも指摘。「(和泉補佐官を中心とした)官邸の関与がある」と明言した。
〈午後4時49分〉
前川・前文科次官が文科省の内部文書について説明。「平成30年4月開学が大前提というのが官邸の最高レベルが言っているというお達しになっている」とし、「規制改革ではなく、獣医学部を平成30年4月開設が総理のご意向だとしか読めない」。
〈午後4時43分〉
維新の清水氏の質問が始まる。
〈午後4時26分〉
公明党の里見隆治議員が最近の議論についてどう思うか加戸守行・前愛媛県知事に質問。「本質論ではなく、単に手続き論だけが先行している」と加戸氏。
前川・前文科次官は文科省の先輩に当たる加戸氏に対し、「申し訳ないが」と述べた上で、「きっぱりと断ってきた経緯がある。政策として獣医学部の定員を増やす理由はないと判断してきた。4条件に照らしても問題があるというのが文科省の立場だった」と反論。
これに対し、加戸氏は「(文科省の対応は)硬直的だと思っていた。国民的感覚と乖離(かいり)しているのではないか」と再反論した。〈午後4時18分〉
公明の里見氏の質問が始まる。加戸・前愛媛県知事が獣医学部誘致の経緯について説明。「声をかけてくれたのは加計学園だけだった。1年、2年前からの加計ありきではない」
〈午後4時16分〉
自民党の青山繁晴氏が文科省の天下り問題を取り上げると、前川・前文科次官は「(加計学園の獣医学部新設と)結びつけるのは誤りだ」と主張。一方で、文科省OBで内閣官房参与だった木曽功氏が加計学園の理事だったと指摘した。
〈午後4時2分〉
自民の青山氏の質問が続く。前川・前文科次官は「なぜ平成30年4月が開学の大前提なのか。内閣府で説明していただかなければならない。しかし、4条件を守る必要がある。今治市からの提案は4条件は満たしていない。その後は決めるということだった」と説明した。
青山氏に考えを問われた加戸・前愛媛県知事は「今治は意欲を持って取り組もうとしている。(批判するのは)いびりばあさんのようだ。へりくつはいい。決まったことに進むのは霞が関の文化だ。それを感じられない。霞が関は変わったのか。獣医学部がおもちゃになっていることが残念だ」。〈午後3時50分〉
自民の青山氏の質問に対し、前川・前文科次官が既存の大学で養成する獣医師を増やすことができるなどと説明。加戸・前愛媛県知事は「(四国は)獣医師が確保できない。ブレーキをかけるのは理解できない」などと反論した。
〈午後3時37分〉
質問議員が自民の青山氏に変わる。「鳥インフルエンザ、BSEという新たな危機が生まれている」と切り出し、獣医師の不足を取り上げる。
青山氏は獣医師が不足していないから獣医学部を作ることが行政をゆがめると言うのか、などと前川・前文科次官に質問。「違います。獣医学部の新設について一律、受け付けないという告示があるが、政策論議をすべきだ。規制緩和をすべきかと、加計学園に獣医学部の新設を認めるかは別次元の問題だ」と答弁。
参考人として呼ばれた加戸・前愛媛県知事は知事として一番苦労したのが鳥インフルエンザと口蹄疫(こうていえき)対策だったと説明し、獣医学部の新設について「岩盤規制で跳ね返され、特区で実現を見るようになり、喜んでいる」と語った。「ゆがめられた行政がただされたのが正しい発言だ」。〈午後3時34分〉
共産党の田村智子議員が「平成30年4月開学で応募ができたのは加計学園だけだ」と指摘。前川・前文科次官は「平成30年4月が大前提だというのは官邸、内閣府のスタンスだった。官邸の最高レベルが言っている、総理のご意向だ、ということ以外は聞いていない」。
田村氏が質問を続ける。「なぜ平成30年4月でなければならないのか」。これに対し、山本幸三・地方創生相は「いち早く実現し、効果を検証する観点から、早期開設を担保するためだ」「内閣府としては公正中立な意思決定を行った」などと説明。〈午後3時20分〉
共産の田村氏の質問が始まる。文科省や愛媛県今治市の文書に「平成30年4月開学」とあることを取り上げる。
前川・前文科次官は「(文書には)平成30年4月開学を大前提にと記されている。文科省としてはなかなか難しいのではないかと内閣府と調整した」。
田村氏が内閣府から開学の時期が示されていたということでいいかと質問。松野・文科相は「特区のたてつけとして、決定時の期限を書き込むことは過去の事例でもあるということだ」。〈午後3時17分〉
民進党の桜井充議員が安倍晋三首相が加計理事長から平成30年4月開学と要請を受けていたのではないかと指摘。前川氏は「私が知っていることからは、そこまでの結論は出せない」。
〈午後3時10分〉
民進の桜井氏が「(菅官房長官に)怪文書だと切り捨てられた文書も公文書か?」と質問。前川氏は「行政文書に当たるかは別の議論かと思うが、公開しておかしくない文書だ」と答弁。
〈午後3時2分〉
民進の桜井氏が萩生田・官房副長官に対し、加計学園の獣医学部新設について和泉洋人・首相補佐官と話し合ったことがあるかと質問。萩生田氏は「補佐官から説明を受けたこともないし、話し合いをする機会もなかった。補佐官と特別のやりとりはしていない」と答弁。
〈午後2時58分〉
民進の桜井氏が文科省の内部文書をもとに「まさしく加計学園ありきで進んできた」と主張した。
〈午後2時50分〉
民進の桜井氏の質問。「特区は内閣府の所管だ。なぜ首相官邸に関係者が呼び出されるのか」。前川氏は「わからない。関心があるからだろう」と答弁。「非常に特別なことなんですよ!」と桜井氏が語気を強めた。
〈午後2時45分〉
民進の桜井氏の質問が始まる。
〈午後2時42分〉
民進党の蓮舫氏が、学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題の国会答弁で事実確認や記録の提出を拒み、批判を浴びた財務省の佐川宣寿・理財局長(当時)が国税庁長官への就任した経緯を質問する。
菅官房長官は、人事一般について「能力と業績を総合的に勘案し、適材適所で配置している」と述べ、佐川氏については「国税庁次長など国税の分野で豊富な経験があり、適任だと考えた」と説明した。〈午後2時37分〉
前川・前文科次官が、菅官房長官の発言は事実に反すると再反論した。「大臣には私の方から責任を取って辞めたいと申し上げた」と強調。定年延長や3月まで次官を務めたいと言った希望は述べていないと主張した。
〈午後2時34分〉
民進の蓮舫氏は文科省の天下り問題をめぐって引責辞任した前川・前文科次官について「前川氏は地位に恋々としていたのか」と菅官房長官に質問。菅氏は「私はそう思って申し上げた」。前川氏が否定すると菅氏は「事実に基づいて発言している」と反論。菅氏は前川氏が定年を延長を希望したり、3月末まで次官を務めたいと言ったりしていたなどと辞任に至る経緯を説明した。
〈午後2時30分〉
民進の蓮舫氏が追加調査で見つからなかったとされる文書について追及。松野・文科相が「追加調査で存在していなかった」と説明。蓮舫氏は再追加調査をすれば出てくるのではないかと指摘。前川・前文科次官が「探せば出てくる文書だと思う」と答えると出席議員らから笑いの声が漏れる。蓮舫氏は「隠したいことが何かあるのではないか」と述べた。
〈午後2時28分〉
民進の蓮舫氏が加計学園の獣医学部新設問題について質問を始める。
〈午後2時19分〉
午後2時開会予定だったが、開会に先立つ理事会で民進党が提示する資料の取り扱いをめぐり、与野党が対立。開始が遅れた。
トップバッターは民進党の蓮舫代表。九州北部の豪雨被害に関連し、稲田朋美防衛相が一時、政務で防衛省内を不在にしたことが「適切だったのか」とただす。
菅官房長官「秘書官から随時連絡を取り、省に戻れる態勢になっていた。救助、情報収集に全力に当たっており、問題はなかった」。
「国民の命を守ることより優先した政務とは何か」と蓮舫氏がただす。「承知していない」と菅氏が答弁する。
蓮舫氏は「ランチミーティングではなかったのか?」と重ねて質問。「防衛関係の会合だったと聞いている」と菅氏。
「一刻一秒を争う中で、政務はキャンセルすべきだったのではないか」と蓮舫氏が主張するも、菅氏は「危機に対して大切なことは事態をマネージすることが一番大事だ」と反論。菅氏が「どこにいるのかではなく」と言葉をつなぐと、「おー」とどよめきの声があがる。
蓮舫氏は東京都議選で「防衛省、自衛隊としてお願いする」と発言したことを取り上げた。蓮舫氏は稲田氏の罷免(ひめん)について安倍首相と話したことがあるかただす。「ありません」と菅氏が答弁した。(東岡徹)