http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017050902000116.html
http://megalodon.jp/2017-0509-1106-49/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017050902000116.html
大阪市の学校法人「森友学園」に国有地が格安で払い下げられた問題を巡り、財務省は籠池泰典(かごいけやすのり)前理事長が二〇一三年に提出した土地取得要望書の大部分を黒塗りにして民進党議員に開示したことが、八日の衆院予算委員会で明らかになった。要望書のうち小学校の設置趣意書では、学校名も黒く塗りつぶされていた。 (金杉貴雄)
民進党の福島伸享氏は、籠池氏の記憶では設置趣意書の題名には「安倍晋三記念小学校」の学校名が記されていたと指摘。「それを出したくないから黒塗りにしたのか。その名前だったからこそ、さまざまな忖度(そんたく)で特例措置が講じられたのではないか」と批判した。
財務省の佐川宣寿理財局長は「公にすると、法人の利益を害する恐れがある。タイトルも含め一体として学校の経営方針なので不開示にした」と説明した。
土地取得要望書は財務省近畿財務局あてで、設置趣意書のほか、学園の財務状況、校舎の図面など全体で計約百ページにわたる。
佐川氏は、籠池氏夫妻が一六年三月中旬に財務省理財局国有財産審理室長と面会した際に録音されたとされる音声記録について、実際のやりとりだと認めた。室長は面会で、土地の賃貸契約に関し「特例」と繰り返し発言。政府はその後、国有地を評価額から八億円値下げして売却した。