PKO日報、防衛相に報告遅れ 官房長官「あまりに怠慢」 - 日本経済新聞(2017年2月9日)

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS09H4A_Z00C17A2PP8000/
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「廃棄済み」で不開示とした陸上自衛隊南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に関する日報が見つかった問題を巡り、防衛省が昨年12月26日に日報の存在を確認しながら、稲田朋美防衛相への報告が1月27日だったことが明らかになった。菅義偉官房長官は9日の記者会見で「あまりにも怠慢、適切に対応していなかった。厳重注意に値する」と批判した。
河野克俊統合幕僚長は9日の記者会見で「発見した時点で大臣に報告すべきだった」との認識を示した。遅れた理由について「こういう体裁で開示すると防衛相に報告するため作業したと聞いている」と説明した。
民進党後藤祐一氏は9日の衆院予算委で防衛相の辞任と同委の集中審議開催を求めた。日報に南スーダンでの「戦闘」の記載があることに関し、稲田氏が「法的用語としての『戦闘行為』ではない」と繰り返したことなどに反発した。
稲田氏の答弁内容や管理能力に関し、民進党蓮舫代表は9日の記者会見で「担当閣僚として資質に問題があると思わざるを得ない」と強調。共産党志位和夫委員長も記者会見で「稲田氏の態度をよく見て資質問題を判断していく」と語った。社民党吉田忠智党首は「辞任に値する」との認識を示した。