稲田防衛相「憲法9条上問題になるから『戦闘行為』ではない」 南スーダン「日報」廃棄問題 - 神奈川新聞(2017年2月8日)

http://www.kanaloco.jp/article/230108
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【時代の正体取材班=田崎 基】南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊が活動を記録した「日報」に、現地での武力衝突について「戦闘」と報告されていた問題で、稲田朋美防衛相は8日の衆院予算委員会で「戦闘行為があったか無かったかは、憲法9条上の問題になるため、『武力衝突』という言葉を使っている」と答弁した。自衛隊のPKO派遣は、PKO5原則に則していることで合憲であるというのが政府の統一見解。「戦闘行為」があった場合には5原則の「武力紛争」に当たり、違憲な海外派遣となってしまう。このため稲田防衛相は「戦闘行為」と「武力衝突」を使い分けていると強調した。
また、稲田防衛相は、昨年9月の段階で南スーダン情勢の認識を答弁する際に「日報」や、日報を基に作成された「モーニングレポート」を見ていたかを問われ「見ていない」と答えた。

「日報」を巡る8日の国会質疑を詳報する。