面倒見良く「こわもて」 辞任した安慶田氏 知事側近、基地から選挙まで - 沖縄タイムス(2017年1月24日)

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/81135
http://megalodon.jp/2017-0125-1408-03/www.okinawatimes.co.jp/articles/-/81135

安慶田光男氏は翁長雄志知事の“最側近”として、主要選挙の参謀役から、名護市辺野古の新基地建設を巡る首相官邸側との交渉役まで、幅広い任務をこなしてきた。
32歳で那覇市議に当選以来、2014年12月の副知事就任まで政治家一筋で約35年。翁長知事が勝利した知事選で事務総長を務めたほか、仲井真弘多前知事の選挙でも事務総長代行を務めるなど、県内で数々の大型選挙を裏方で支えた。「おれに主役は似合わない」が口癖だった。
両親の故郷・宮古島で生まれ、育ちは石垣島。基本的に面倒見が良く、職員、報道陣を問わず、故郷の伝統・オトーリで信頼関係を醸成するのが信条だった。
半面、県庁職員との調整では高圧的に指示を出したり、反論する幹部を叱り飛ばしたりする「こわもて」の面も。行政経験がないこともあり、県庁内には「指示の根拠に緻密さが感じられず、政治的で大ざっぱだ」との指摘もあった。
辺野古新基地建設では菅義偉官房長官と個人的なパイプを構築し、上京すると都内でたびたび会談した。「菅氏は苦労人。おれと波長が合う」「辺野古以外の考え方はほとんど一緒」と周囲に漏らしていた。