小池都知事、大ナタ再び!都立広尾病院移転計画「現時点で白紙」 - SANSPO.COM(2016年12月26日)

(1/3)http://www.sanspo.com/geino/news/20161226/pol16122605030001-n1.html
(2/3)http://www.sanspo.com/geino/news/20161226/pol16122605030001-n2.html
(3/3)http://www.sanspo.com/geino/news/20161226/pol16122605030001-n3.html
(2/3)http://archive.is/2016.12.25-224838/http://www.sanspo.com/geino/news/20161226/pol16122605030001-n2.html

東京都の小池百合子知事(64)が25日、フジテレビ系「新報道2001」(日曜前7・30)に生出演。2023年に都立広尾病院を青山の一等地に移転する計画を、「現時点で白紙」と見直す考えを表明した。この計画は舛添要一前知事(68)時代に経緯不詳のまま決定、一部週刊誌が“第2の築地問題”と報じスキャンダル化しつつある。小池氏がまた一つ、都政の闇を浮かび上がらせた。
舛添氏の肝いり政策が、またしても小池氏によって白紙撤回へ追いやられそうだ。
都立広尾病院をめぐっては、1980年に建てられた現病棟など施設の老朽化を理由に、改築か移転かが長年議論されていた。まさに築地市場の改築・移転問題と同じだったが、2014年の舛添氏の知事就任で急展開。15年に閉館した青山の「こどもの城」の跡地を国から購入し、23年度をめどに「首都災害医療センター」として移転、新築する計画が決定した。
そして今年3月、都は今年度予算に用地買収費として370億円を計上した。建築費なども含め約900億円のビッグプロジェクトとなるが、その経緯があまりに拙速で不透明だと、週刊朝日などが“第2の築地問題”と報じていた。
この日、「新報道2001」でこの問題への対応を質問された小池氏は「これからどうするかは白紙」と表明。出演後、「基本的にいったん白紙ということで、何が本当に必要なのか検討を続けていく。いろんな判断が必要になる」と説明した。
小池氏は既に、移転に反対する医師らから意見を聞いている。五輪計画見直しを提案した調査チームと同じ役割を担う、「首都災害医療センター(仮称)基本構想検討委員会」も立ち上げており、計画の見直しに前向きとされる。都民ファーストを打ち出し、常に都民に改革姿勢を示し続けたい小池氏にとって、絶好の“新材料”が見つかったようだ。

東京都立広尾病院
1895(明治28)年8月に開設。脳神経外科、血液内科など27診療科を持ち、許可病床は478床。365日24時間、救急医療を提供する東京ER(総合救急診療科)で、さまざまな症状の患者を受け入れられる体制を取っている。所在地は渋谷区恵比寿2−34−10