九州電力 川内原発一時停止の要請に応じずで調整 - NHK(2016年8月31日)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160831/k10010662181000.html
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鹿児島県の三反園知事から、川内原子力発電所を一時停止し、安全性を再点検するよう申し入れを受けている九州電力は、一時停止の要請には応じず、10月から予定されている定期検査の中で対応していく方向で、調整を進めていることが分かりました。
鹿児島県の三反園知事は、熊本地震のあと住民の不安が高まっているとして、今月26日、九州電力の瓜生社長に対し、川内原発を一時停止して安全性を再点検することなどを要請しました。
これについて九州電力は、新しい規制基準の審査に適合しているという原子力規制委員会の判断を受けて稼働しており、安全性に問題はないなどとして、一時停止の要請には応じない方向で、調整を進めていることがわかりました。
川内原発は、1号機が10月から、2号機も12月からそれぞれ定期検査に入り、運転を停止する予定で、九州電力では、この定期検査の中で、三反園知事から求められている原子炉や格納容器などの点検をしっかりと行いたいとしています。
また、自治体の避難計画への支援体制の強化や、正確な情報発信などについても対応していく方針で、近く知事に回答することにしていますが、九州電力原発をただちに一時停止しない場合、三反園知事がどう対応するか注目されます。
原子力規制委「安全上問題ない」
原子力規制委員会の田中俊一委員長は31日の記者会見で、「熊本地震が起こったあと、何回か地震が起こるたびに安全確認はしていて、特に問題はないということを確認している。安全上の問題の観点からは、何も問題はないと思っている」と述べました。