もんじゅ計画作成せず廃液移送 - NHK(2016年8月31日)

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055204341.html
http://megalodon.jp/2016-0831-0919-10/www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055204341.html

安全管理上の問題が相次ぎ、新たな運営主体を示すよう求められている、高速増殖炉もんじゅ」について、日本原子力研究開発機構は平成19年から去年までの8年にわたって、事前に計画を作成せずに放射性物質が微量に含まれた液体の廃棄物=廃液をタンクに移していたなどと発表しました。
安全管理上の問題が相次いだ高速増殖炉もんじゅ」について原子力規制委員会は、去年、いまの日本原子力研究開発機構に代わる新たな運営主体を示すよう勧告し、文部科学省が検討しています。
こうしたなか、原子力機構は、平成19年から去年までの8年間にわたって、廃液を濃縮する機器の点検などをする際、事前に計画を作成せずに放射性物質が微量に含まれた廃液をタンクに移していたなどと発表しました。
また、平成21年以降、廃液を移していたタンクは本来は使ってはいけない状態になっていましたが、使うために必要な点検を行わずに6年間にわたって廃液を移していたということです。
原子力機構はタンクの外観を定期的に確認をしていて、廃液が漏れるなどのトラブルはなく、周辺環境への影響はないとしていますが、このタンクを使用できない措置をとった上で点検計画を作成し、再発防止を図るなどとして原子力規制庁に説明したということです。