「川崎市デモは人権侵犯」勧告 - NHK 首都圏 NEWS WEB(2016年8月2日)

http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20160802/4543831.html
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法務省は、ことし1月に川崎市で行われたデモで、主催者の男性らが在日韓国人を排除しようと気勢を上げたことは人権侵犯にあたるとして、男性に対し、今後同様の行為を行わないよう勧告しました。
法務省によりますと、ことし1月、川崎市の公園や路上で行われたデモで、主催者の男性らは、川崎市内の日本人と在日外国人の交流施設で働く在日韓国人の女性らに対し「在日韓国人を日本から排除する」などと気勢を上げたということです。
法務省は、この女性らの申告に基づいて調査した結果「主催者の言動は、在日韓国人に対する憎悪や敵意をあおり、人格権を侵害する不法行為にあたる」とした上で、「人間としての尊厳を傷つける不当な差別的言動で見過ごすことはできない」と結論づけました。
さらに、このデモの後、ヘイトスピーチと呼ばれる民族差別的な言動を繰り返す街宣活動を解消するため、国の責務を明記した法律が成立したことも踏まえ、主催者の男性に対し、今後、決して同様の行為を行わないよう勧告しました。
法務省によりますと、こうした事例に対して勧告を行うのは2例目だということです。