子どもと本を見つめた生涯 いぬいとみこさんの世界紹介:東京 - 東京新聞(2016年8月1日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201608/CK2016080102000167.html
http://megalodon.jp/2016-0802-1353-38/www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201608/CK2016080102000167.html

石神井公園ふるさと文化館 14日まで特別展
「ながいながいペンギンの話」などで知られる児童文学者いぬいとみこさん(一九二四〜二〇〇二年)の世界を紹介する特別展が、練馬区石神井公園ふるさと文化館(石神井町五)で開催されている。題して「いぬいとみこ〜ながいながい おはなしを みんなに」。区内で蔵書を貸し出す文庫を開き、子どもたちと交流しながら作品を生み出した生涯をたどり、いぬい作品の魅力を紹介している。
いぬいさんは大学を出てから保育園勤務を経て岩波書店に入社。編集者として勤める傍ら、創作活動に打ち込んだ。双子のどうぶつの物語「ながいながいペンギンの話」のほか、「北極のムーシカミーシカ」などを世に送り出した。
六五年に区内の幼稚園の一室で「ムーシカ文庫」を開設。二十三年ほどにわたり、読み聞かせなど、子どもたちとの交流を重ねた。二度の移転を余儀なくされたが、最後は小さな一軒家を建てて活動を続けた。
特別展は、いぬいさんの子どもと本にささげた人生を振り返りながら、代表作やムーシカ文庫を紹介。子どもを見つめる中で生まれた作品の魅力を伝える。
十四日までの午前九時〜午後六時。月曜休館。入館無料、観覧料は一般三百円、高校生・大学生二百円、六十五〜七十四歳の方百五十円、中学生以下と七十五歳以上は無料。十四日午後二時から約四十五分間、担当学芸員の展示解説がある。申し込み不要。問い合わせは練馬区石神井公園ふるさと文化館=電03(3996)4060。

ながいながいペンギンの話 (新・名作の愛蔵版)

ながいながいペンギンの話 (新・名作の愛蔵版)