平和賞「原点に近づく」「9条」実行委相模原で会見受賞「もう一歩かな」:神奈川 - 東京新聞(2015年10月10日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201510/CK2015101002000151.html
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ノーベル平和賞が原点に一年一年近づいてきているのでうれしく思う」。九日、相模原市内で記者会見した同市の市民団体「憲法9条ノーベル平和賞を」実行委員会。受賞は逃したものの、人権擁護や民主化に取り組む候補の受賞が続いたことを、平和を希求する憲法九条の理念を重視してくれていると喜んだ。 (寺岡秀樹、宮畑譲)
憲法九条を保持している日本国民」の推薦を発案した主婦鷹巣(たかす)直美さん(38)は、受賞したチュニジアの「国民対話カルテット」を、「とても大変な思いで、日々取り組まれてきたと思う」と祝福。今回は「日本国民」のほか、「九条の会」「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」も候補に挙がっており、「みんなで九条の理念を広めていくことが願い。候補になって話題になったことに感謝します」と述べた。
実行委の石垣義昭共同代表(74)は「大変残念」とした上で、昨年は女性や子どもが教育を受ける権利を訴えたマララ・ユスフザイさん、今年はチュニジア民主化活動団体が受賞したことを「平和賞が原点に立ち返っている」と評価。「平和づくりの基本の軸となる憲法核廃絶を求めた団体に光が当てられた」ことの意義を強調した。「日本国民の憲法に対する認識は深まっている」とも感じており、「日本国民」の受賞まで「もう一歩かな」と胸の内を明かした。