沖縄県 来週にも埋め立て承認取り消しへ - NHKニュース(2015年10月7日)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151007/k10010262051000.html
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アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡って沖縄県は、移設先の埋め立て承認を取り消すため工事を行う沖縄防衛局に反論を聴く「聴聞」を実施しましたが、防衛局は、すでに提出した「陳述書」で主張を伝えているとして出席しませんでした。これを受けて翁長知事は、来週にも承認の取り消しを行うことにしています。
聴聞」は、アメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古沖の埋め立て承認を取り消すため、沖縄県が行政手続法に基づいて、工事を行う沖縄防衛局から反論を聴く機会として設けました。
沖縄防衛局は先月29日、「承認にかしはなく取り消しは違法だ」とする「陳述書」を提出しており、7日午前10時から開かれた「聴聞」には、主張はすでに伝えているとして出席しませんでした。
これを受けて翁長知事は、承認の取り消しに向けた手続きを終えることにしていて、今後、弁護士らと協議したうえで、連休明けの来週にも承認の取り消しを行うことにしています。
これに対し防衛局は、承認を取り消された場合、直ちに埋め立て承認に関連する法律を所管する国土交通大臣に対し、承認取り消しの効力停止と無効を求める申し立てを行ったうえで、移設に向けた工事を進める方針です。
「手続きが済みしだい着工」
官房長官は、臨時閣議のあとの記者会見で、「『聴聞』については、書類でもよいということになっているので、手続きに基づいて、提出した。手続きが済みしだい、速やかに着工していくことは、アメリカ軍普天間基地の危険除去、閉鎖に向けて、米国と約束していることであり、自然環境、住宅環境に配慮しながら進めていきたい」と述べました。