これからどうなる安保法 (3)国会の歯止め - 東京新聞(2015年9月25日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015092502000224.html
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だが、衆参両院で与党が過半数を占める状況では、国会が「追認機関」になる懸念が強い。実際、安保法の国会審議で与党議員が問題点をただす場面はなく、政府の立場を説明するよう求める質問に終始。与党は、憲法学者や元内閣法制局長官、元最高裁長官に「違憲」と指摘された法律をそのまま成立させた。
安保法の作成段階でも、自民党内の異論はごく一部にとどまった。安保法の審議中に、首相は党総裁に無投票で再選され、「首相一強」が浮き彫りになっている。首相の意向通りに安保法を成立させた国会の現状では、「歯止め役」の機能には疑問符がつかざるを得ない。 (金杉貴雄)