安保法制・現場から:若者グループ、サウンドデモに思い託し 12日開催 同世代参加呼びかけ / 石川 - 毎日新聞(2015年9月10日)

http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20150910ddlk17010355000c.html

政府・与党が16日にも成立を図る構えの安全保障関連法案に対し、県内の10〜30代の若者グループが12日、金沢市中心部で法案に反対する「サウンドデモ」を開く。音楽に合わせて踊ったり、メッセージを訴えたりする新しいスタイルのデモで、企画したグループは「私たちの未来は、私たち自身が決める」をキャッチフレーズに多くの同世代の参加を呼びかけている。【金志尚】
グループは県内在住の高校生や社会人ら約15人でつくる「CHOOSE OUR FUTURE, DON’T LET ’EM」(私たちの未来は私たちが選ぶ、彼らには決めさせない)。
代表の丸山史架(ふみか)さん(29)は金沢市内で医療事務職に従事。7月に市内であった別団体が主催する抗議行動に参加した際、若者だけのデモを思い立った。同僚や友人に呼びかけるなどして仲間を募り、8月上旬にグループを結成した。「法案は人の命を大事にしていないように感じる。武力による解決は違うのではないか」と話す。
県内では安保法案に反対する若者グループ「Thinking about Next Generation」(TNG)も活動しているが、直接の関係はないという。
シュプレヒコールを中心とした従来のデモでは若者が集まりにくいことから、サウンドデモを発案。トラックにスピーカーなどの音響機材を積み込み、クラブミュージックを流しながら法案に対する率直な思いを発信する。若者参加型のデモとして近年東京などで主流になっている。
グループメンバーでDJ役として先導のトラックに乗り込む角田(かくだ)進さん(35)は米軍の試射場に住民が反対運動を起こした「内灘闘争」で知られる内灘町で暮らす。「戦後70年続いてきた平和の形が大きく変わろうとしている。内灘の人間として、いま声を上げるべきだと感じている」と話す。
当日は午後5時半にいしかわ四高記念公園前を出発。周辺市街地を練り歩き、同7時ごろ公園に戻る。

戦争法案に反対するサウンド・パレードin金沢 - 2015.9.12 石川県金沢市