(スピーチ全文掲載)「好き放題やっている安倍総理へ、僕らはこの怒りを絶対に燃やし続けます」――“アジアの玄関口”福岡から来た学生がもの申す! 10万人国会前抗議直前のSEALDs金曜行動で訴え - Independent Web Journal(2015年8月28日)

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/260302

「みなさん、こんばんわーーーー!!!
僕は今日、福岡から来ました。西南学院大学3年、後藤宏基です。今日は生まれて初めて国会前に来ました。緊張していますがよろしくお願いします。
僕は福岡で、『FYM』という団体を立ち上げて活動しています。
今日はどうしても言いたいことがあって、この場でスピーチさせていただきます。
『戦争法案』は絶対に廃案にしなければなりません。こんな政権に日本を任せるわけには行きません。
僕は地方から声をあげて行きます。
確かに九州は国会といった人が集まる象徴的な場所はありません。東京から離れている分、地方の若者の政治に対するリアル感はないかもしれない。
でも僕は言いたい!
どこに住んでいても、この法案について真剣に向き合わなきゃいけない。
九州はよく、『アジアの玄関口』と例えられます。確かに、観光で考えたら良いことなのかもしれない。でも、もし戦争することになったら、真っ先に攻撃対象に挙げられるでしょう。
なぜなら福岡には、東シナ海を監視するレーダー基地があるからです。それに、さらには玄海原発、鹿児島には原発再稼動した川内原発があります。
歴史を紐解けば、朝鮮戦争では福岡の空港からアメリカの戦闘機が朝鮮半島に向けて飛んで行きました。
第二次世界大戦中、海の向こうの沖縄は地上戦が行われ、北九州は原子爆弾の標的となり、長崎には原爆が落されました。九州にも現場があるんです。
僕は周りに政治のおかしさを訴えていきます。
戦争を起こして何になりますか。
誰が得をしますか。
僕ら国民には犠牲しかもたらしません!
そんなに中国が戦争を仕掛けてくるというのであれば、そんなに韓国と外交がうまくいかないのであれば、アジアの玄関口に住む僕が、韓国人や中国人と話して、遊んで、酒を飲み交わし、もっともっと仲良くなってやります。
僕自身が抑止力になってやります。
抑止力に武力なんて必要ない。絆が抑止力なんだって証明してやります。
そして大人のみなさん。今、多くの若い仲間たちが全国で安倍政権に『NO』という声を叩きつけています。ただこれだけは分かっていて下さい。
僕らは好きでこんな活動をしているわけではありません。
僕は(大学)3年生です。来年のこの時期は僕は就職活動なので、実質、今が最後の夏休みです。僕には就職活動真っ只中の仲間もいます。本当は家で本を読んでいたいし、ぼーっとしていたいし、友達と花火大会に行って遊んだり、バイトをしてお金を貯めたり、自分のために時間を充てていたいです。
でも今、ここで何もしなかったら、『戦争法案』は成立し、僕らや僕らの下の代にとんでもない重荷を背負わせ、また解釈改憲みたいな、民主主義国家とは思えないやり方がまかり通り、自由がなくなってしまうかもしれません。
そんな日本を僕らが望むわけがない。
そんな可能性を少しでも減らすために、安保法案を廃案にするために、僕ら若者は立ち上がっています。
今、こうやって多くの人の前でスピーチをしていますが、本当は僕めちゃくちゃ怖いです。こんな活動をしていて就職に影響しないだろうか、多くの若者が思っているはずです。
だからこそ、ここにいる大人のみなさん、ここにいないけど志が同じ大人のみなさんが若者を支えてあげて下さい。若者を応援して下さい。
そうすれば、僕らはもっともっと強くなります。
そして、少しでもこの法案に違和感を覚えている若者の手助けをしてあげて下さい。必ず傍にいるはずです。
また、安保法案に違和感を覚えている若者のみなさん、それを思っているのはあなた一人だけじゃない。ここには沢山の仲間がいます。地方にだって、あなたの話を真剣に聞いてくれる仲間が必ずいます。一緒に立ち上がりましょう。
そして安倍総理、好き放題やっているあなたへ、然るべき時に国民の力を思い知らせてやるために、僕らはこの怒りを絶対に燃やし続けます。
全国のみなさん。若者や大人、みんな一緒に、みんな一緒に連帯していきましょう。この怒りを忘れずに放ち続けましょう。そして、国会に届けましょう、僕らの意思を…。勝ち取りましょう、僕らの民主主義を…。
2015年8月28日、私は安保法案に反対し、安倍政権に退陣を求めます」