終戦直後の教材を劇に 「あたらしい憲法のはなし」来月多摩で公演:東京 - 東京新聞(2015年8月27日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150827/CK2015082702000161.html
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演劇やダンスなどさまざまな分野のパフォーマンスを街頭などで上演する「多摩1キロフェス」が九月十九、二十日の両日、多摩市の多摩センター駅周辺で開かれる。メーンのイベントは、戦後間もない時の学校教材に着想を得た演劇「あたらしい憲法のはなし」。憲法の理念を盛り込みながら、人々の暮らしに不可欠なルールが成立する過程を娯楽性の高い物語で描く。 (栗原淳)
劇の原作は、一九四七年に当時の文部省が制作した中学生向けの同名の教科書で、前年に公布された憲法を平易な文章で説明している。
演出は、町田市の劇団「ままごと」が手掛ける。架空の国に集まった人々が、皆が平穏に暮らすためのルールをゼロからつくっていくというストーリー。「国でいちばん大事な規則」として人権や自由、平等の大切さを説くという、原作の趣旨が反映されるという。
出演者のオーディションで多摩市内外のプロとアマチュア二十一人を選んだ。今後、稽古(けいこ)の中で役者の意見も聞きながら台本を完成させる。ままごとの制作担当の宮永琢生さん(34)は「護憲や改憲を声高に叫ぶものではなく、見て楽しい劇にしたい」と話す。「社会的な問題になっている今、憲法についてあらためて考えるきっかけになれば」
パルテノン多摩(落合)の池に設けられる「水上ステージ」が会場で、両日とも午後五時半開演。前売り一般三千円、学生千五百円。
多摩1キロフェスは、市文化振興財団が主催し、今年で三回目。多摩センター駅から一キロ圏内の、歩行者通路「パルテノン大通り」や、多摩中央公園、サンリオピューロランド、商業施設「ココリア」を会場に、四十七団体が出演する。観覧無料の公演も多い。午前十時〜午後八時ごろ(二十日は午前十一時から)。問い合わせはパルテノン多摩=電042(375)1414=へ。

ままごと×パルテノン多摩『あたらしい憲法のはなし』
http://1kmfes.com/program_01.php