(安保法案)山本太郎議員「原発にミサイル攻撃の想定なし」 - 田中龍作ジャーナル(2015年7月29日)

http://tanakaryusaku.jp/2015/07/00011657
http://megalodon.jp/2015-0730-1511-33/tanakaryusaku.jp/2015/07/00011657

山本太郎議員が理詰めで安倍首相を追い込んだ―
安保法案を審議する参院安保特別委員会は、昨日に引き続き今日も安倍首相が出席して質疑が行われた。
山本議員は「教えて!ヒゲの隊長」の あかりちゃんになり代わって「実際に日本にミサイルを向けている国があるのか?」と突っ込んだ。
見せ場は原発へのミサイル攻撃だった。山本議員は「川内原発弾道ミサイルの直撃を受けた場合、最大でどの程度放射性物質の放出を想定しているのか?(※)」と聞いた。
原発にミサイルが撃ち込まれれば、核攻撃以上のダメージとなる。日本が全滅するほどの被害となるだろう。

......

「(安倍政権は)仮定で物事をどんどん作っていっている。都合のいい時だけ仮定や想定を連発し、国防上ターゲットになりうる『核施設に関する仮定や想定はできかねます』ってどれだけご都合主義なんですか?」山本議員は語気も鋭く最高権力者を追及した。
「本当に生命財産を守るためだったら、ミサイルが飛んできて核施設が直撃されたらどうするか、対策はすでに出来ているはず。それができていない・・・」。山本議員は畳みかけた。

山本太郎 安倍晋三を問いつめる 原発弾道ミサイルで狙われたらどうするんだ!! 再稼働なんて出来ない【全34分】

【質疑全文掲載】「ミサイルが着弾したあとの『最悪のパターン』も考えていないのか。呆れてものも言えない」――山本太郎議員が原発×戦争リスクを追及!「また泣き寝入りか? 福島の事故のように。あまりにもおかしい」

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255492

生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎議員が2015年7月29日(水)、参院の平和安全特別委員会で質した。
原子力規制委員会は「弾道ミサイルが直撃するような事態は、そもそも原子力施設の設置者に対する規制により対処すべき性質のものではない」とし、政府は「他国等からの弾道ミサイル攻撃に関する想定については、政府として特定の施設についてお答えすることは差し控える」と回答を拒否。まるでシミュレーションができていないのだ。
山本議員は、「国会審議は1日3億円近くかかるという。それを95日間も延長しておいて、実際に飛んでくると言われているミサイルが着弾したあとの『最悪のパターン』を考えていないんですか。呆れてものも言えない」と、政府の無責任を糾弾した。
さらに「色んな『安全保障の問題だ』『エネルギー問題だ』って色んなことを言っているけれども、実際はどうなんだ。もしものことが起こった場合、また泣き寝入りか? 福島の事故のように。あまりにもおかしいじゃないですか」とたたみかけた。
以下、質疑の詳細な要旨を掲載する。(原佑介)

原発への攻撃、極秘に被害予測 1984年に外務省 - 朝日新聞(2011年7月31日)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201107300615.html
http://megalodon.jp/2015-0730-1522-01/www.asahi.com/special/10005/TKY201107300615.html

外務省が1984年、日本国内の原発が攻撃を受けた場合の被害予測を極秘に研究していたことがわかった。原子炉や格納容器が破壊された場合に加え、東京電力福島第一原発の事故と同じ全電源喪失も想定。大量の放射性物質が流出して最大1万8千人が急性死亡するという報告書を作成したが、反原発運動の拡大を恐れて公表しなかった。