沖縄県議会 辺野古土砂の規制条例可決 県外から搬入で中止勧告 - 東京新聞(2015年7月13日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015071302000063.html
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沖縄県議会で十三日、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の移設先、名護市辺野古(へのこ)沿岸部の埋め立てに使う土砂の県外からの搬入を規制する条例が自民党などを除く賛成多数で可決、成立した。十一月一日に施行される。土砂搬入を無条件で禁じる効力はないが、移設作業に遅れが出る可能性がある。辺野古移設阻止を掲げる翁長雄志(おながたけし)知事を側面支援する狙いだ。
条例案特定外来生物が土砂に紛れて侵入するのを防ぎ、沖縄の自然環境を保護して生物多様性を維持することを目的としている。
公有水面埋め立て事業のため県外から土砂を運び入れる事業者に対し、九十日前までに採取場所や特定外来生物の防除策などを届け出るよう義務化。知事は、特定外来生物が混入している恐れがある場合に立ち入りや聞き取り調査が可能で、混入が認められれば搬入中止を勧告できる。
翁長氏は八日、記者団に「沖縄は海に囲まれた島で環境保全は大変重要だ。条例が効力を発揮してくれたらいい」と期待感を示した。