「ゴリ押し疑問」「参院軽視」 国会延長、自民から異論 - 東京新聞(2015年6月26日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015062602000121.html
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安全保障関連法案の成立を図るため、通常国会の会期を戦後最長の九十五日間延長した安倍政権の国会運営に対し、自民党内から二十五日、異論が出た。安保法案をめぐる批判は、これまで党総務会での村上誠一郎行政改革担当相ら一部にとどまっていたが、大幅な会期延長に党内の不満があることが表面化した。
山本幸三元経済産業副大臣は岸田派の会合で、安保法案について「世論(の支持を得るの)はそう簡単でないと認識しないと、大変なことになる」と指摘。有権者から「安倍政権の傲慢(ごうまん)なやり方は我慢ならない」という手紙が届いたことに触れ、「ゴリ押しするやり方が本当にいいのか疑問に思っている」と異を唱えた。
伊吹文明衆院議長は二階派の会合で、衆院での再可決を視野に会期延長幅を決めたとの見方に関し「そう解説する人が党執行部にいるのは誠に由々しいことで、参院自民党は断固抗議すべきだ」と強調。衆院を通過した法案が六十日たっても参院で採決されない場合、衆院が三分の二以上の賛成で成立させられる憲法の規定の適用を前提とするのは、参院軽視や不要論につながると懸念を示した。