道徳教科書 現場教員などを検定委員任命 - NHK(2015年6月20日)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150620/k10010121351000.html
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「特別の教科」となり、国の検定を受けた教科書が導入される「道徳」について、文部科学省は学校での道徳教育の実情を反映させるため、現場の教員などを教科書検定の専門委員に任命する方針を固めました。
文部科学省は平成30年度から「道徳」を「特別の教科」と位置づけ、国の検定を受けた教科書を導入することを決めていて、検定の基準や体制を検討しています。
その結果、道徳の教科書検定は学校現場の実情を反映させる必要があるとして、道徳教育に詳しい教員や教育委員会の指導主事を検定審議会の専門委員として任命する方針を固めました。
例えば、1冊の教科書につき3人ほどが担当する想定で、文部科学省によりますと、現場の教員らを中心としてこれほど手厚い体制を取るのは異例だということです。
また、検定の基準としては、多様な見方ができる事柄を取り上げる場合は、子どもの発達段階に即しているかや、特定の考えに偏っていないかという観点から、適切な配慮がされているかどうかを合格の基準にするとしています。
文部科学省は、来年度には教科書の検定を始める必要があるとして、近く開かれる検定審議会の部会でこの方針を提案し、詳細をまとめることにしています。