従軍取材経験のジャーナリスト むのたけじ氏 横浜で講演:神奈川 - 東京新聞(2015年6月1日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20150601/CK2015060102000137.html
http://megalodon.jp/2015-0602-0931-27/www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20150601/CK2015060102000137.html

むの氏は「正義、国家、国民のためと言いつつ、軍人でも政治家でもない生活者を殺すのが戦争だ」と指摘。しかし、「それで正義や平和な世の中ができるわけがない」と、「自国の安全のため」として各国の軍拡や核保有を批判した。
 平和のためには、「近隣国と本音で話し合う」「国民は他人に依存するのではなく、自主自律の精神で考える」などが必要とした。その上で、「一番大事なのは、かけがえのない自分の命。みんなが自分や相手の命を貴重だと思ったら、リスクの高い軍隊に入る人はいなくなるし、戦争はすぐになくせる」と述べた。

...

生徒から「いまのマスコミに求められることは」と質問されたむの氏は、戦時中の情報統制で新聞が世論を誘導したことに触れ、「同じ過ちを繰り返さないためには、頭からつま先まで洗い直して作り直した方がいい」「読者、視聴者をお客さんだと思わず、仲間として真っすぐにぶつかるべきだ」などと主張した。