安倍首相、ポツダム宣言をまともに読んでいないことを国会で激白 - BUZZAP!(2015年5月20日)

http://buzzap.jp/news/20150520-abe-potsdam/

戦後レジームからの脱却」をスローガンに改憲をめざす安倍首相が、その戦後レジームの発端となるポツダム宣言をまともに読んでいないことを国会で自ら明らかにしてしまいました。信じられません。

この衝撃の事実が明らかになったのは本日の安倍首相と共産党志位和夫委員長の党首討論。志位委員長は「過去の日本の戦争は間違った戦争であるという認識はあるか」という論点の中でポツダム宣言に着いて安倍首相に質問します。


志位和夫委員長
ポツダム宣言は日本の戦争について、第6項と第8項で間違った戦争であると明確に示しております。総理はポツダム宣言の認識をお認めにならないのですか?

安倍晋三首相
このポツダム宣言を我々は受諾し、敗戦となったわけで御座います。私もつまびらかに承知をしているわけではございませんが、ポツダム宣言の中にあった連合国側の理解、日本が世界征服を企んでいたということは今ご紹介に習いました。
私はまだその部分をつまびらかに読んでおりませんので、承知はしておりませんから、今ここでそれに対して論評することは差し替えたいと思います。

ポツダム宣言 第6項
(6)日本の人民を欺きかつ誤らせ世界征服に赴かせた、全ての時期における影響勢力及び権威・権力は排除されなければならない。従ってわれわれは、世界から無責任な軍国主義が駆逐されるまでは、平和、安全、正義の新秩序は実現不可能であると主張するものである。
ポツダム宣言 第8項
(8)カイロ宣言の条項は履行さるべきものとし、日本の主権は本州、北海道、九州、四国及びわれわれの決定する周辺小諸島に限定するものとする。

ポツダムカイロ宣言の内容を知らない日本人(孫崎享氏×田中康夫氏)- 日刊SPA!(2012年10月31日)
http://nikkan-spa.jp/313550
ポツダム宣言
第二次世界大戦中の’45年7月26日、米英中の首脳が共同で出した日本に対する降伏勧告(のちにソ連も参加)。日本はこの宣言を受諾して降伏した。将来の日本領土に言及しているのは第8条で、その全文は「『カイロ』宣言ノ条項ハ履行セラルヘク又日本国ノ主権ハ本州、北海道、九州及四国並ニ吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルヘシ」。日本国の主権は本州、北海道、九州、四国と、連合国が決定するその他の島々に限られると謳っている。
カイロ宣言
米国のルーズベルト大統領、英国のチャーチル首相、中国の蒋介石主席によって’43年12月1日に発表された連合国の対日基本方針。第一次世界大戦以降に日本が獲得した太平洋の島々の剝奪、中国から奪った一切の地域の返還(満洲、台湾及澎湖島ノ如キ日本国カ清国人ヨリ盗取シタル一切ノ地域ヲ中華民国ニ返還スルコト)、朝鮮の独立などをその内容とする。