「愛だけでは守れない」ひとり親支援求める声 中1殺害 - 朝日新聞(2015年3月5日)

http://www.asahi.com/articles/ASH3446Y3H34UTIL00S.html
http://megalodon.jp/2015-0306-1000-22/www.asahi.com/articles/ASH3446Y3H34UTIL00S.html

母親は離婚後、一昨年夏に実家のある川崎市に移り住んだ。近所の人によると、医療・福祉関係の仕事をしながら5人の子どもを育てていた。

『今思えば、私や家族に心配や迷惑をかけまいと、必死に平静を装っていたのだと思います』

母親のコメントの一節に、児童養護施設の退所者の無料相談所「ゆずりは」の高橋亜美所長は、被害者と支援で出会った子どもの姿を重ねた。子どもは働きづめの母や父に心配をかけまいと、痛みや苦しみをひとりで背負っていた。「生活費を稼ぐことが『待ったなし』の状況で、母親は責任を問われるべきなのか。もし私が同じ状況だったら、息子の異変にすぐ気づいて学校や支援機関に助けを求め、子どもを救えただろうか」
.....

先進国は70年代からひとり親世帯にも目配りした福祉制度を作ってきた。日本は昨夏、閣議決定された「子どもの貧困対策法」に基づく大綱に、「保護者の就労支援では家庭で家族が接する時間を確保すること」を盛り込んだが、具体化していない。

水無田さんは、生活のために低賃金で長時間働く現状を問題視する。「ひとり親は時間に余裕がない『時間貧困』に陥りやすい。母ひとりの愛情だけでは、子どもは守れない。育児時間が十分持てる社会保障制度改革が必要だ」と訴える。(中塚久美子、錦光山雅子)

■主な支援団体の連絡先■
ゆずり
東京都小金井市中町3-10-10
TEL 042-315-6738
http://asunaro-yuzuriha.jp/
全国父子家庭支援連絡会
新潟県阿賀野市北本町17番17号
TEL 080-3338-9100
http://ameblo.jp/papa-support/
大阪子どもの貧困アクショングループ
http://cpao0524.org/wp/
しんぐるまざあず・ふぉーらむ
TEL 03-3263-1519
受付時間:火曜日/15:00-21:00
http://www.single-mama.com/