日本の原子力推進派は手抜きを上手とまだ誤解(団藤保晴さん)-BLOGOS(2015年3月1日)

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六ケ所村の核燃料再処理工場の安全審査を3月末で済ませ設備改善工事にかかる目論見を日本原燃が放棄しました。重大事故にも余裕があるとの定性的評価に対し、規制委は定量的に議論しなくては駄目だとすっぱり拒絶。来年3月末まで完工を延期していて、審査が終わり次第工事に入って間に合わせるとの釈明を信じる人はいないでしょう。本当の始末を付けぬ逃げ腰・曖昧が原子力の世界で横行しています。福島原発事故がどうして起きたのか、どう悲惨に展開したか、手抜きだらけだった事実をまたも忘れているようです。

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  • 「30年後に福島県外に撤去するなどあり得ないと誰もが思っている。ところが、地元メディアの記者に聞くと『あれはタブーですから書けません』との返事が返ってくる」
  • 核兵器をいつでも持てるようにするために原子力開発を続けている――これが公然とは口に出来ない日本の国家的タブーです。

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原発汚染水の管理も泥沼状態です。上手に誤魔化す手法に決別すべき時期に至っていると主張します。こんなボロボロの意思決定しか出来ない国家に核兵器の戦略・戦術決定、核の発射ボタン管理が可能でしょうか。溶融炉心がどこに行ったか知れない3原子炉の廃炉に取り組むだけで、今後に十二分な困難が待っています。