年のはじめに考える 戦後70年のルネサンス-東京新聞(2015年1月1日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015010102000135.html
http://megalodon.jp/2015-0101-1203-19/www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015010102000135.html

貧困や格差が復活して独占資本や搾取の言葉も思い浮かぶグローバル経済の時代。ならば戦後七十年のことしは人間回復のルネサンスにしたいものです。

読みやすいともいえない七百ページを超える経済学書が各紙の書評欄に掲載され、翻訳出版自体がニュースになりました。フランスの経済学者トマ・ピケティの「21世紀の資本」(みすず書房)です。

世界的ベストセラー。この十年で最も重要な経済学書の惹句(じゃっく)。だれもがグローバル経済の行方を懸念しその解決策を渇望しているからなのでしょう。
◆新貧乏物語が始まる
◆太平洋か大東亜戦争
◆歴史の評価に堪えたい


参考サイト

人間のための経済学 宇沢弘文 格差・貧困への処方箋-NHKクローズアップ現在(2014年10月30日)

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3574.html

ノーベル経済学賞の候補とも目された国際的な経済学者だが、「経済学だけでは人間は幸せにならない」と効率優先の現代社会を批判、シカゴ大時代には新自由主義フリードマンらと論戦を繰り広げた。帰国後は、環境や教育など経済原則だけで計れない「社会的共通資本」の概念を提唱、公害問題や教育問題など幅広い分野に大きな足跡を残した。