紅白歌合戦でサザンが歌った「ピースとハイライト」の歌詞の意味は?(水島宏明さん)- Y!ニュース(2014年12月31日)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20141231-00041952/
http://megalodon.jp/2015-0101-1005-26/bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20141231-00041952/

当初の出場歌手には入っていなかったのが、きゅうきょ紅白に出場することになったサザンオールスターズ
横浜からの中継で登場したサザンオールスターズの桑田圭祐が歌った「ピースとハイライト」が目を引いた。

強いメッセージ性を持った「ピースとハイライト」の歌詞。
現在のどこかキナ臭い時代への批判精神に満ちたものだった。

著作権の問題があるので歌詞のすべてを掲載することができないが、以下のHPで読むことができる。

http://www.uta-net.com/movie/150317/   

「教科書」「歴史を照らし合わせる」など、今の時代を表す言葉が次々に出てくる。

「都合のいい大義名分」という歌詞では、「大義名分」を「かいしゃく」と歌った。
まるで2014年に起きた「ある出来事」とも符号する。
「癒合のいい解釈」で憲法が事実上変更された、とされた出来事だ。

もっともこの歌が発表されたのは2013年6月。

発表後には「歌詞に政治色が強い」などと一部から批判も出ていた。

「硬い拳を振り上げても」というフレーズは、日本た周辺国の指導者たちをたしなめる言葉に聞こえている。
「裸の王様牛じる世」という言葉も、各国の指導者たちの顔が浮かんでくるではないか。
国同士がいがみ合ったり、拳を振り上げるでのはなく、お互いに理解し合えばいい。

そんな歌詞が大晦日の全国のお茶の間に届けられた。

現在、日本は近隣諸国との間で領土をめぐって緊張が高まっている。

歴史認識でも近くの国同士が批判し合っている。

そんななかで日本も武器輸出が容認され、アメリカ軍との連携がますます進み、軍事色は一気に強まっている。
「愛の力」で現状を変えていこうと訴えるこの歌の歌詞。

ジョン・レノンの「イマジン」を思い起こさせる曲だ。
日本では珍しい平和へのメッセージソング。

その歌詞の意味を改めて噛み締めたい。

歌ったサザン、そして放送したNHKの勇気が伝わってきた。

そういう意味では2014年大晦日紅白歌合戦は、歴史的な一瞬があった。


ピースとハイライト(作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)

ミュージック・ビデオでは、メンバー全員が戦隊ヒーロー風のキャラクターに変身しており、安倍晋三、朴槿惠、バラク・オバマ習近平のお面を被ったエキストラや、手島優が出演している。また、浮世絵などのイラストが施された和風のセットや、ジョン・レノンオノ・ヨーコによる「平和活動パフォーマンス」である「ベッド・イン」も登場している。



関連サイト)

桑田佳祐さん「衆院解散はむちゃ」 安倍首相、替え歌に驚く-HuffPostJapan(2014年12月29日)

http://huff.to/1xt1RB5
http://megalodon.jp/2015-0101-1010-48/huff.to/1xt1RB5

安倍晋三首相は12月28日夜、横浜市で開かれたサザンオールスターズのコンサートを昭恵夫人とともに鑑賞した。「爆笑アイランド」という曲で、ボーカルの桑田佳祐さんが「衆院解散なんてむちゃをいう」と歌詞にはない一節をアドリブを歌うと、首相は驚いた表情をみせたという。