週のはじめに考える 記憶の力、伝える力-東京新聞(2014年9月14日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014091402000161.html
http://megalodon.jp/2014-0915-1705-38/www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014091402000161.html

周りの景色が少しずつ、変わり始めているようです。聞かせてください。あの時何があったのか。私たちは記憶のチカラを信じ、それを伝え続けます。

エンドロールが出る前に、年輪を刻んだ男の顔が大写しになりました。しわの一つ一つから、記憶という名の“お宝”がしたたり落ちてくるようです。

映画「坑道の記憶〜炭坑絵師・山本作兵衛」(大村由紀子監督)は、九州の名もなき一人の坑内員が、画用紙に墨で描いて残した記憶の記録です。