少年非行調査 沖縄社会挙げた対策急務 - 琉球新報(2014年9月4日)

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-231091-storytopic-11.html
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放任やネグレクト(養育放棄)、暴力・暴言などの保護者からの虐待を受け、居場所を失った少年らが、非行に追い込まれる県内の厳しい実態が鮮明になった。

沖縄少年院を2013年度に仮退院した46人を対象にした実態調査が公表された。仮退院を審理する法務省九州地方更生保護委員会第3部の委員2人が、面接や資料などを基にまとめた。非行に至った経緯や成育環境などの実態に踏み込んだ調査は都道府県単位では初めてという。

県警が発表する少年補導件数や刑法犯摘発件数によると、沖縄は深夜徘徊(はいかい)や飲酒が多く、共犯率や再犯率も全国平均を大きく上回るが、詳細な分析調査はなく、その背景は必ずしも明確ではなかった。