http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014081502000125.html
http://megalodon.jp/2014-0818-1005-36/www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014081502000125.html
発掘された戦没学徒兵木村久夫の遺書全文は繰り返し読むことを迫ります。そして、八月十五日。不戦の誓い新たなれ、と祈らざるを得なくなります。
戦没学徒の遺稿集「きけ わだつみのこえ」(岩波文庫)の中でもとりわけ著名な京大生木村久夫の遺書は、実は哲学者田辺元「哲学通論」(岩波全書)の余白に書き込まれた手記と、父親宛ての遺書の二つの遺書をもとに編集されていたことが本紙の調べで明らかになりました。
哲学通論の遺稿と発掘された父親宛ての手製の原稿用紙十一枚の遺書は、このほど「真実の『わだつみ』」の題で本にしてまとめられました。二通の遺書全文は再読、再々読を迫ってくるのです。
- 作者: 加古陽治
- 出版社/メーカー: 東京新聞出版局
- 発売日: 2014/08/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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