遠隔操作ウイルス事件の犯人はデジタル・フォレンジックに精通している-ビデオニュース(2014年3月22日)

http://www.videonews.com/on-demand/671680/003220.php

ゲスト:杉浦隆幸氏(ネットエージェント(株)代表取締役社長)

今、警察はフォレンジックの技術や知識を使って、片山氏の犯人性を証明しようとしている。しかし、もし犯人が警察と同等か、もしくはそれ以上のフォレンジックの能力を有していれば、警察が犯人を特定することができないばかりか、警察に別の人間が犯人であるかのように信じ込ませることも可能になってしまうのだ。
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幼稚園や航空会社などへの脅迫メール事件として始まった一連の遠隔操作ウイルス事件は、高度な知識や技術を有する犯人によってわれわれがいつ身に覚えのない罪を着せられてもおかしくない世界に生きていることを露わにした。そして、それはサイバー犯罪対策課などを設置してサイバー捜査の能力を拡充している警察についても言えることなのだ。

もし今回の裁判で、専門家が見たらとても犯人性が証明されたとは言えないような証拠しか提示されなかったにもかかわらず片山氏が有罪になれば、それはもはや科学的証拠が、近代司法の枠を超えてしまったことを意味する

参考)
“迷探偵”ハギーのテクノロジー裏話:サイバー事件の捜査手法をひも解く 「フォレンジック」とは何か? (1/2) - ITmedia エンタープライズ(2012年11月2日)

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1211/02/news010.html