少年法「改正」を批判/非行問題全国交流集会開く-しんぶん赤旗(2014年3月22日)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2014-03-22/2014032214_01_1.html
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全体集会では元裁判官で弁護士の多田元(はじめ)さんが講演。十数年前に少年院を出た男性が非行から立ち直った経験を語りました。

多くの少年事件を担当してきた多田弁護士は「事件を起こした少年は育ちの過程でさまざまな傷を負った被害者でもある」とのべ、殺人を犯した少年の約47%がいじめの被害を受けたという調査結果(「98年犯罪白書」)を紹介。「自分の存在と価値が大切にされ自己肯定感を回復していくなかでこそ、子どもは反省と責任を自覚して償いもできるように成長していく」と語りました。

また、厳罰化が進められようとしている少年法「改正」問題にも言及し「過ちの結果だけを責められるもとでは、少年は心を閉ざし、被害者への共感や本当の反省が不可能になってしまう」と、法「改正」を批判しました。