ハンナ・アーレント  異論貫く生涯 共感-東京新聞(2013年11月12日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013111202000235.html
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アーレントは一九六三年、ナチス親衛隊幹部としてユダヤ人数百万人を強制収容所に送ったアドルフ・アイヒマンを「凡庸な人間」と描写、小役人のアイヒマンは思考を放棄して命令に従っただけ−との裁判傍聴記を発表した。

のちに「イェルサレムアイヒマン」として出版されたこのリポートは「ナチスの犯罪を軽視した」とユダヤ人社会から怒りを買い、ユダヤ系ドイツ人のアーレントも友人を失い、大学の職も追われた。だがアーレントは、主張を曲げることはなかった。

映画ではナチス戦犯裁判の記録映像が使われ、クライマックスにアーレントの大学での最後の講義と論争が描かれ、硬派な作品に仕上がっている。昨年の東京国際映画祭に出されたほか、ドイツで主演女優賞を受賞するなど高い評価を受けた。

映画『ハンナ・アーレント
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