PC遠隔操作事件「真犯人」からのラストメッセージ(江川 紹子さん) - Y!ニュース(2013年8月10日)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20130810-00027167/

「真犯人」が、もしここで嘘を書いていないとすれば、片山祐輔氏を犯人とする検察側の主張とは矛盾する記載もある。

たとえば、検察側は昨年12月1日に片山氏が雲取山に登った際、山頂の三角地点にUSBメモリーを埋めた、とみている。しかし、「ラストメッセージ」には、「謹賀新年メール」を見て、USBメモリーを掘りに雲取山に登った人をあざ笑うかのように、こう書かれている。


〈冬山はいかがでしたか?
私は紅葉のはじめの頃に行ったので快適でしたが、雪が積もった山は大変だったと思います〉

謹賀新年メールにも、「10月から仕込んでおいたのをようやくお披露目です」という記述がある。この2つからすれば、真犯人が雲取山USBメモリーを埋めたのは、10月ではないか、という推測が成り立つ。ちなみに、12月1日の雲取山は、山頂から700メートル下の山小屋でも最高気温がマイナス0.9度。雪も降った。


また、「真犯人」は犯行の動機として、自分が「間違った刑事司法システムの被害者」であり、それに対する「リベンジ」であると説明している。

〈ある事件に巻き込まれたせいで、無実にもかかわらず人生の大幅な軌道修正をさせられた〉
〈やってないのに認めてしまった。

起訴された。公判で「反省している」と発言した。

おかげで刑務所に行かずに済んだが、人生と精神に回復不能な大きな傷を残した〉


その時の事件についての詳細は述べていないが、「サイバー関係ではありません」とは言っている。
片山氏の前科は、「サイバー関係」であり、無実ではなく、一審の実刑判決を受け入れて服役した。「真犯人」の説明とは全く違う。