今回の事件の恐ろしい点は、警察は躍起になって真犯人を捜し出そうとしているものの、事件の本質はそれではなく、「無実の人がはめられて誤認逮捕された場合、犯人でもないのに嘘の自白を強要させられ、人生をめちゃくちゃに破壊される」可能性が、対岸の火事ではなく、インターネットをしているすべての人に降りかかってきている、という点。この点については既に特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が報道関係者向けの緊急説明会の中で「今回はたまたま痕跡が残っていたが、犯人が痕跡を完全に消していたら、釈放された人たちが犯人とされていたかもしれず、無実の立証はさらに難しくなる」と語っていることからも明らかです。