絞首刑 (現代プレミアブック) (単行本)


http://www.amazon.co.jp/gp/product/product-description/4062155516/ref=dp_proddesc_0?ie=UTF8&n=465392&s=books

内容紹介
かくして貴方は、そのボタンを押す――
「存置」か「廃止」か、ではない。描かれるのは、徹底的にリアルな風景だけ

2009年5月21日、裁判員制度が導入された。実際に市民が裁判員となって行われる刑事裁判は今夏、初めて開かれる。これで貴方も、どこかの誰かを死刑にする可能性を得た。
あなたは死刑に賛成か、反対か――。人が死刑を口にするとき、死刑制度について「存置」する考えか、それとも「廃止」派か、という二元論に陥りやすい。加害者の側に立とうが、被害者遺族の側に立とうが、常にどちらに立つのかが問われる。
だから本書は、その議論に欠落している「現場」に徹底的にこだわった。加害者本人や被害者遺族はもちろん、拘置所関係者、教誨師検察庁幹部……。死刑に携わるありとあらゆる人間から話を聞いたうえで、その立場、立場の目線を、時に一人称でリアルに伝えた。4人を殺害した“少年”たちは、いま何を思うのか。そして、自らの手で死刑を確定させた男は、「死を受け入れたのだから、反省しない」という酷薄な論理を展開する。これらのリアルは、例の二元論を軽く飛び超え、新たな切っ先を我々に突きつける。

描かれるのは、執行のボタンを押すという「作業」のあられもないリアル、そして当事者が絞り出した彼らのみが知りうる心情。
論評を排し、乾いた目線で描かれる事実の持つ迫力は、死にかけた「ノンフィクション」という言葉への挑戦でもある。


内容(「BOOK」データベースより)
「存置」か「廃止」か、ではない。描かれるのは、徹底的にリアルな風景だけ。裁判員制度の導入で貴方が得るもの、それは、どこかの誰かを死刑にする可能性。加害者本人や被害者遺族、刑務官、教誨師検察庁幹部…。それぞれの口の端から零れる懊悩と逡巡、そして、自らの手で死刑を確定させた男からの手紙に書かれる酷薄な論理。さまざまな現場の声を拾うことによって再現される、執行のボタンを押すという「作業」にまつわる、あるがままのリアル。


著者について
青木 理(あおき・おさむ)
ジャーナリスト。1966年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒。1990年、共同通信社に入社。大阪社会部、成田支局を経て、本社社会部の警視庁担当に。警備・公安担当となり、その経験を基に『日本の公安警察』(講談社現代新書)を執筆した。ソウル特派員を務めた後、2006年に同社を退社してフリーに。著書に『北朝鮮に潜入せよ』(講談社現代新書)、『国策捜査 特捜検察の暴走と餌食になった人々』(金曜日刊)など


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
青木 理
ジャーナリスト。1966年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒。1990年、共同通信社に入社。大阪社会部、成田支局を経て、本社社会部の警視庁担当に。警備・公安担当となり、その経験を基に『日本の公安警察』(講談社現代新書)を執筆した。ソウル特派員を務めた後、2006年に同社を退社してフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

メイキング・オブ『死刑執行』(※『現代プレミア』より)
http://blog.goo.ne.jp/gendai_premier/e/30e1fdeb419c775a78571f8c921bcdf9