http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/24/sealds-okuda-interview_n_8030550.html?utm_hp_ref=japan
参院で審議中の安全保障関連法案に反対する学生グループ「自由と民主主義のための学生緊急行動」(SEALDs)が、毎週末に国会前などで抗議デモを繰り広げている。
ラップやヒップホップに乗せて「安倍は辞めろ」「勝手に決めるな」と繰り返すスタイルは、拳を突き上げる今までのデモとは明らかに一線を画している。メンバーの出身大学は明治学院、国際基督教(ICU)、上智など様々で、これまで学生運動の主流だった大学とも違う。
SEALDsとは、どんな人たちなのか。そして、どこに向かおうとしているのか。中心人物の一人、明治学院大国際学部4年の奥田愛基(あき)さん(23)に聞いた。
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大学2年の後期から1年休学して、バイトしてお金を貯めて、海外放浪の旅に出ました。日本で脱原発運動が盛り上がったのに、自民がバカ勝ちして、原発再稼働の流れが作られていた。そんな日本から出たかった。カナダ、ドイツ、アイルランド、イギリスを回って、デモをいっぱい見たんです。旅先で出会った友達が「トルコで今、ゲジ公園守ってんだよ。盛り上がってるよ」と、Ustreamの生中継動画を見せてくれた。モントリオールでは、大学の学費値上げに10万人規模の反対デモが起きていた。
「なんでこんなに一生懸命なんだろう」と思ったけど、どの国も最低限、何か問題があったら自分たちで解決していく民主主義的な力がある。日本はそれがない上に、政治に関心ある若者が「少ない」どころか、なかったことにされている。実際は一定数いるはず。若者が問題を抱えたときの一つの受け皿があってもいいんじゃないかと思ったんです。
....そもそも、デモやったことなかったので、手探りだったけど「『知る権利』を、僕らは行使してたかな」「表現の自由って言うけど、そもそもデモしてないじゃん」と、初期の頃から話し合ってました。結局、この国の民主主義のレベルが低いからこんなことになるんだ、と。だから「民主主義って何だ」とか「This is what democracy looks like」というコールを入れようとなったんです。
海外のデモを見てた影響もあるんですが、コールのリズムも「勝手に決めるな」「屁理屈言うな」と、日常の言葉で、ワンフレーズでそのまま口ずさめる感じにしました。海外ではスピーチでもコールでも、リズム感を大事にしてる。日本のデモは「我々はー、許さないぞー」と拳を突き上げるけど、「我々」なんて日常会話で使わないし、「○○だぞー」なんて、今時「クレヨンしんちゃん」ぐらいしか言わないじゃないですか。