http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201901/CK2019012102000113.html
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「大工目線」で憲法の条文を解説した本「大工の明良(あきよし)、憲法を読む」をテキストにした勉強会が20日、宇都宮市内で開かれた。筆者のペンネーム明良佐藤さん(75)も参加し、主権者の国民が憲法を学び、4月の統一地方選や夏の参院選で選挙権を行使する重要性を確認し合った。
明良さんの本は昨年10月に出版。憲法を「国の設計図」と捉え、戦争放棄と戦力不保持を掲げる9条を「世界で最も先進的な構造を持った家の大黒柱」などと表現している。大工や生活者としての切り口が分かりやすいと好評だ。
勉強会は、国防軍を明記する2012年の自民党改憲草案に危機感を持った栃木県益子町の主婦中井美樹さん(39)と宇都宮市の同中江綾(あや)さん(35)が中心となり、17年秋から月1回程度開催。12回目の今回は初めて「大工の明良」を使用した。30代から80代の県内女性8人が参加した。
会では、全員で「第5章 内閣」部分を読んで、議院内閣制の仕組みを学んだ。明良さんは「いい国をつくるには『発注元』の国民が、しっかり意見を出すことが大事だ」と強調した。
生後1カ月の赤ちゃんと出席した中江さんは「専門家が書いた文章は難しいがこの本は読みやすい。憲法と生活が結びついていると実感した」と話した。 (安藤美由紀)