<南風>全ての出会いに感謝 - 琉球新報(2018年12月31日)

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南風のコラムを書くという貴重な経験をさせていただき、感謝いたします。と同時に読んでくださった方々からの感想を頂くことも多く、本当にありがとうございます。
今日は大みそかでございますが、皆さんもそれぞれいろいろな思いで今日の日を向かえられてることでしょうネ。
2015年から保護司の仕事をさせていただき、今年も数人の若い少年たちとの出会いがありました。
私は、彼らの話すことを聴いてあげることです。最初は口数も少ないですが回数を重ねるうちに、幼い頃の思い出話、小学校の頃の遠足や運動会などの楽しい話、中学校の卒業式の話、とにかくいろいろあります。
現在、今に至るまで歩んできた人生の全てをただひたすら聴いてあげること。それを心掛けています。すると彼らは過去を語りつくし、次は、自ら悪かった行動、犯してしまった罪のことを語り始め、そしてその原因を語り出しゆっくりと、反省の言葉を話し始めます。その後これからの夢を語り始めます。
この一連の会話の中で悔しかったり、苦しかったり、寂しかったりと。その時の顔は暗く、険しいのです。しかし、未来の夢を語ってくれる時、その表情はさきほどとは真逆で、明るい笑顔になります。
人を更生させるという大層な事はできませんが、縁あって私の所に来られた人です。これからも、長い時間をかけて寄り添ってあげたくさん話を聞いてさしあげたいと思っております。
たくさんの方々との出会いに感謝いたします。これからも素晴らしいご縁を大切にさせていただきます。
新年皆さまとどこかでお会いできる日を楽しみにしております。皆さまが楽しく、笑顔いっぱいの一年でありますよう心からお祈りいたします。
(砂川正美、夢サポーター)