衆院憲法審査会 あすの開催は見送り - NHK(2018年12月5日)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181205/k10011735601000.html
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自民党が今の国会に憲法改正案の提示を模索する中、衆議院憲法審査会の与野党の筆頭幹事が審査会の開催をめぐって協議しましたが、野党側が開く環境にないと主張して折り合いませんでした。このため、与党側は6日の開催を見送ることを決めました。

憲法改正をめぐって、自民党は、6日に衆議院憲法審査会を開き、「自衛隊の明記」など4項目の憲法改正案を提示することを模索していて、野党側に出席を呼びかけていました。

こうした中、審査会の与党側の筆頭幹事を務める自民党の新藤元総務大臣と、野党側の筆頭幹事を務める立憲民主党の山花憲法調査会長が国会内で会談し、新藤氏は、6日に審査会を開きたいと改めて提案しました。

これに対し、山花氏は、野党6党派は審査会を開く環境にはないという認識で一致しているとして、6日の開催を見送るよう求め、折り合いはつきませんでした。

そして、これを受けて、自民・公明両党と、日本維新の会衆議院の会派「未来日本」の幹事らが対応を協議し、野党6党派の主張を重く受け止めるべきだとして、6日の審査会の開催を見送ることを決めました。

このあと、新藤氏は記者団に対し、党の改正案の提示について「今の時点では、『やめた』とか『やりたい』とかは、野党側とも一切、話していない。与野党間で引き続き協議していきたい」と述べました。

国民 玉木代表「自民が勝手に自爆している感じ」
国民民主党の玉木代表は記者会見で、「結局、与野党の丁寧な合意に基づく真摯(しんし)な議論がなされなかったことは残念だ。審査会を阻止したという意識はまったくないが、自民党が勝手に自爆している感じだ。憲法最高法規で、一部の与党だけが数の力で進めるべきものではない。与党には、与野党の丁寧な合意の中で議論を進めていく環境を作り上げていただきたい」と述べました。
維新 馬場幹事長「与党も責任感じてもらいたい」
日本維新の会の馬場幹事長は記者会見で、「野党側の抵抗は言うまでもないが、与党側も、中途半端に先週1回だけ審査会を開いて、残されたワンチャンスをむだにするということには大きな責任を感じてもらいたい」と述べました。