http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/10/25/01_.html
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和光市のマンションで80代の夫婦が殺傷され、孫で中学3年の少年(15)が祖母(82)への殺人未遂容疑で逮捕された事件で、少年が県警の調べに、「学校でいじめられていた」という趣旨の供述をしていることが24日、捜査関係者への取材で分かった。県警は関係者に事情を聴くなどして裏付けを進めている。
少年はこれまで、「学校に許せない生徒がいて殺すつもりだった。家族に迷惑が掛かるので、まずは家族を殺そうと思った」などと供述。事件の翌19日、東武東上線川越駅付近の路上で、県警の捜査員に発見された際には、バッグの中に包丁など刃物4本を所持していた。
少年の通う学校側はこれまでの取材に、「日常的に小突くなど、じゃれ合いのようなものはあるが、その場で対応しており、重大性は認識していない」と回答。学校では定期的にいじめアンケートを実施していたが、少年へのいじめがあったとは考えていないという。
また、捜査関係者によると、自宅から押収された少年のパソコンには、殺人の法定刑を検索した履歴が残っていたことも判明。事件の数カ月前で、数回程度だったため、県警は関連を慎重に調べている。
少年は事件後、自宅最寄りの東武東上線和光市駅ではなく、朝霞駅に向かったとも分かった。和光市駅で「両親と鉢合わせになると困るから」という趣旨の話をしているという。事件は18日夕方に発生。少年の祖父(87)が上半身の十数カ所を刺されるなどして出血性ショックで死亡。祖母も首などを切られて重傷を負った。少年は祖父母と同じマンションに両親と住んでいる。