医学部女子の割合低迷「時代遅れ」、関係者憤り - 読売新聞(2018年8月2日)


https://www.yomiuri.co.jp/national/20180802-OYT1T50031.html
http://archive.today/2018.08.02-002655/https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180802-00050031-yom-soci

「『女性だから』という理由で不利になるのは、不公平であまりにも時代遅れだ」。東京医科大の得点操作について、女性医師らが働きやすい環境作りを支援する「日本女性医療者連合」(東京)の種部たねべ恭子理事はそう憤る。
内閣府男女共同参画局のまとめでは、2016年時点で女性薬剤師の割合は65・9%と高い水準にあるが、女性医師は21・1%にとどまる。産婦人科医でもある種部理事は「女性が多ければ女性向けの環境整備は進むが、女子の合格者を減らせば女性医師の働き方改革は遅れてしまう」と話す。
文部科学省の学校基本調査によると、全国の医学部の入学志願者に対する入学者の割合は17年、男子6・6%、女子5・9%だった。一方、理学部では入学志願者に占める入学者の割合は男女とも11・6%で差がなく、工学部は男子12・0%、女子12・2%と女子が上回っていた。種部理事は「理系の学部のうち、医学部で女子の割合が顕著に低いのはおかしい」と指摘する。