「真相言わないなら退陣を」 - 東京新聞(2018年4月13日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018041302000140.html
http://web.archive.org/web/20180412230618/http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018041302000140.html

森友・加計学園問題の徹底追及を求め、市民団体が十二日夜、会見や集会を開き、「本当のことを言って。できないなら辞めて」などと真相究明や安倍内閣の退陣を訴えた。
東京・永田町の参院議員会館で記者会見したのは、森友学園に絡む決裁文書改ざんを機に三月に発足した「Stand For Truth」。メンバーの大学生溝井萌子さん(22)が、加計問題で当時の首相秘書官が愛媛県職員らとの面会時に「首相案件」と述べたと記録された文書は「安倍晋三首相の説明が全くうそだったことを明らかにした」とし、「まともな政治を取り戻すため、安倍政権の総辞職を求める」と声明を読み上げた。
元「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の中心メンバーだった奥田愛基(あき)さん(25)は、「安倍政権は自分から情報公開していこうということはない。責任は安倍政権にもあるが、自分たちにもある。テレビを見ているだけでは変わらない」と、十四日に国会前で予定する集会への参加を促した。
十二日夜には、国会議員会館前で安倍政権の退陣を求める別の市民団体の集会が開かれ、約千二百人(主催者発表)が集まった。仕事帰りに参加した東京都世田谷区の団体職員鷹林智子さん(45)は「与党はまだ『乗り切れる』と思っているようで歯がゆい。民衆の力で辞めさせたい」。江戸川区の有岡道夫さん(77)は「自民党内で『総理やめろ』の声が出ないのが情けなく腹立たしい」と憤った。
十四日の集会は午後二時から。同じ趣旨の集会は同日、東京以外で少なくとも全国十三カ所である。  (松村裕子、渡辺聖子、柏崎智子)