女性議員増へシンポ 文京で26日 韓国と台湾に学ぶ - 東京新聞(2018年1月24日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201801/CK2018012402000121.html
https://megalodon.jp/2018-0124-0936-15/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201801/CK2018012402000121.html


議員の男女比を均等にすることを目指した与野党国会議員による議員立法が、今国会に提出される見通しだ。韓国と台湾には候補者や議席の一定比率を女性に割り当てる「クオータ制」があり、一定の成果を挙げている。お茶の水女子大・ジェンダー研究所(東京都文京区)は、国際的に女性議員の少なさが際立つ日本の現状を変えようと、二十六日に両地域の識者を招いてシンポジウムを開く。
韓国は二〇〇〇年代、一院制議会の選挙で比例名簿の奇数順位を女性候補にすることを法律で規定。小選挙区は候補の30%以上を女性とする努力目標を設け、達成した政党に助成金が出る。各国議会でつくる国際組織「列国議会同盟(IPU)」によると、一七年十二月現在の女性議員比率は17%で、日本の衆院の10・1%より高い。
台湾は〇五年、一院制議会の選挙で比例名簿の50%以上を女性とすることを憲法に明記。男性候補が半数を超える比例名簿は受理されず、女性候補の不足分は欠員扱いとなる。一六年一月現在の女性比率は38%。
一方、日本で提出を目指す「政治分野の男女共同参画推進法案」は候補の男女比を「できる限り均等」にする努力を各党に求める。シンポジウムを主催するお茶の水女子大の申〓栄(シンキヨン)准教授(ジェンダー)は「法案に強制力はない。成立はあくまでスタート」と話す。
シンポジウム「女性の政治参画を阻む壁を乗り越える」は、二十六日午後二時から、お茶の水女子大本館306号室で。入場無料。事前申し込みはジェンダー研究所のホームページへ。 (大野暢子)

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