審議会承認も“加計”新設に厳しい意見残る - 日テレNEWS24(2017年11月10日)

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加計学園獣医学部新設をめぐり文科省の審議会がこれを認め来年4月に新設される見通しとなった。文科省から岸田記者が伝える。
加計学園獣医学部新設をめぐり文科省の審議会がこれを認め来年4月に新設される見通しとなった。文科省から岸田雪子記者が伝える。
獣医学部新設が認可される見通しとはいえ、加計学園の計画には、直さないと認可は出せませんよ、というくらい厳しい警告も出た。加計学園への審査意見として、「臨床系の教員で高齢層に偏りがみられる」、「家畜衛生を専門とする専任教員が1人しかいない」、「解剖の実習で最低限必要な牛の解剖がない」などがあった。
学園側は計画を修正したが、高齢の教員が多いという点は最後まで意見がついたままだった。教員の4人に1人は学生が卒業する前に定年の65歳を迎える実態も明らかになった。
ただ、そもそも、法令に違反していないかをみるのが主な審議会の趣旨で、定年については学園が規則を変えればすむという面もあり、「限界がある」と委員も語っている。
さらにいえば、安倍首相や側近らの関与があったのかどうか、などが検証された上で認可されるわけでもない。審議会の委員からは「御用学者が忖度(そんたく)したと思われるのは心外だ」という声もあがった。
政府が特区として獣医学部の新設を認めたプロセスが適切だったのか、改めて説明が求められることは避けられず、来週以降の安倍政権の対応が注目される。