高浜原発4号機 「臨界」の状態に - NHKニュース(2017年5月18日)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170518/k10010985451000.html
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17日に再稼働した福井県にある高浜原子力発電所4号機は、18日午前6時に核分裂反応が連続する「臨界」の状態になりました。
福井県高浜町にある関西電力高浜原発4号機は、17日午後5時、運転員が中央制御室で原子炉にある核燃料の間から核分裂反応を抑える「制御棒」を引き抜く操作をして原子炉を起動させ、1年3か月ぶりに稼働しました。

関西電力はその後、原子炉に差し込まれている32本の制御棒のうち24本を引き抜いた後、残りの8本を半分程度引き抜いた状態で原子炉の冷却水に含まれる核分裂反応を抑える成分を薄めるなどの作業を行いました。

その結果、18日午前6時に核分裂反応が連続する「臨界」の状態になったということです。

関西電力は今後、「臨界」の状態を維持しながら制御棒の性能の検査などを行い、今月22日に発電と送電を始めた後、徐々に原子炉の出力を高めて来月中旬に営業運転に入る計画です。

使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を使うプルサーマルでの発電が、高浜原発4号機では初めて行われます。

去年2月の再稼働では、発電と送電を始める作業に入った直後に原子炉が自動停止するトラブルが起きていることから、関西電力は慎重に今後の操作を行うとしています。