ナトム工法への疑問
一般的に“落札率95%以上は談合”。高い落札率だった3件の工事について、「談合の末のぎりぎりの額。下請けを泣かせるか、徹底的なコスト削減か」(市内の建設業者の話)という声が上がっていたほどで、利益確保のため、甘い工事が行われた可能性は否定できない。事実、8日の陥没事故を起こした博多駅前の工事は「ナトム」と呼ばれるの工法によるもの。市街地の地下では地下水対策が容易なシールド工法が一般的と言われており、シールドに比べて3分の1以下と言われる安価なナトム工法を選んだ結果、重大事故につながったとの見方も出ている。