自民幹事長、改憲草案に修正の余地=4野党は反対鮮明に【16参院選】- 時事通信 (2016年7月3日)

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http://megalodon.jp/2016-0704-0934-43/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160703-00000051-jij-pol

与野党幹部は3日のNHK番組で、参院選の争点となっている憲法改正をめぐり討論した。自民党谷垣禎一幹事長は、国防軍創設などを盛り込んだ同党の改憲草案について「たたき台として野党の時にまとめた。こだわっているわけではない」と、修正の余地があるとの考えを表明。これに対し、共闘態勢を組む民進、共産など4野党は「おぞましい草案」などと反対姿勢を鮮明にした。
谷垣氏は「現実と乖離(かいり)している条文がいくつかある。『憲法を守れ』と言っても空洞化する」と改憲の必要性を強調。その上で「国会の合意が一番大事だ。野党第1党と少なくとも合意できる内容をまず考えるべきだ」と述べ、民進党とも協調したいとの意向を示した。
公明党井上義久幹事長は「われわれよりも民進党がもっと改憲に意欲的」と指摘。「衆参の憲法審査会で一つ一つの条項について議論し、国民的な合意をつくることが大事だ」と述べた。
一方、枝野氏は自民党草案について「現行憲法の『平和主義』『国民主権』『基本的人権の尊重』の3原則を破壊する。おぞましい草案だ」と批判。「3原則を維持する中での微修正はやるべきだが、3原則の破壊は許さない」と強調した。これに関し岡田克也民進党代表は青森市で記者団に「とんでもない草案を撤回すべきだ」と述べた。
共産党小池晃書記局長は番組で「国民の権利を縛る、憲法でないような時代逆行のものを許していいのか」と批判し、社民党又市征治幹事長も「立憲主義と相反し、断固反対だ」と主張。生活の党の玉城デニー幹事長は「安倍晋三首相が改憲に前のめりなことに危機感を持つ」と語った。
改憲に前向きなおおさか維新の会の馬場伸幸幹事長は「次の国会で各政党が(具体案を)出していただきたい」と要望。日本のこころを大切にする党の中野正志幹事長は「自主憲法制定」を目指す考えを示した。新党改革荒井広幸代表は「数の力で改正することではない」と指摘した。