高浜4号機、汚染水漏れ 再稼働作業一部中断 - 東京新聞(2016年2月21日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016022102000130.html
http://megalodon.jp/2016-0221-1143-33/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016022102000130.html

関西電力は二十日、再稼働の最終準備を進めている高浜原発4号機(福井県高浜町)の原子炉補助建屋内で、放射性物質を含む一次冷却水漏れがあったと発表した。関電は再稼働に向けた作業を一部中断し、原因を調べている。究明に時間がかかった場合、二十六日前後に再稼働する工程に影響する可能性がある。
関電によると、核分裂反応を抑えるホウ素濃度を調整する系統に通水した際、警報が鳴った。通水作業を止め、現場を確認したところ、原子炉の熱を取り除く一次冷却水の不純物除去設備近くの床に、水たまりが見つかった。計約三十四リットルが漏れたとみられる。含まれる放射性物質は約六万ベクレルで、国への報告基準の約六十分の一以下で環境への影響はないとしている。
4号機は核燃料の装填(そうてん)を終えており、二十六日前後に再稼働する見通し。3号機は一月二十九日に再稼働した。関電の担当者は「4号機の再稼働への影響は何とも言えない」と話している。