「植民地」「侵略」消える 外務省HPに安倍談話反映 - 東京新聞(2015年9月21日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015092102000125.html
http://megalodon.jp/2015-0921-0922-39/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015092102000125.html

外務省は安倍晋三首相が戦後七十年談話を発表したのを受け、先の大戦に対する政府の立場をまとめたホームページ(HP)「歴史問題Q&A」を改訂した。「将来の世代が、謝罪を続けねばならないような状況を作ってはなりません」と安倍談話に近い説明を加えた。
アジア諸国への謝罪について、改訂前は「植民地支配と侵略によって、アジア諸国の人々に対して多大な損害と苦痛を与えた」と指摘し「痛切なる反省と心からのおわびの気持ち」を心に刻むとしていた。改訂後は村山談話と小泉談話を挙げて「歴代内閣が表明した反省とおわびの気持ちを、揺るぎないものとして、引き継いでいきます」との表現に改め、「植民地支配」「侵略」を削除した。
安倍談話は、歴代内閣が反省と謝罪を続けてきた経緯を説明する形で「反省」と「おわび」に言及。「植民地支配」「侵略」は一般論として用いたが、日本が行ったかどうかは明確にしなかった。
慰安婦問題では、改訂後もこれまでと同様、多くの女性の名誉と尊厳を傷つけたとの認識を表明。その上で「国際社会から客観的な事実関係に基づく正当な評価」を得る努力を続けることや戦時下で女性の人権が傷つけられることがないよう「世界をリードしていく」と強調している。外務省は安倍談話が発表された八月十四日から「歴史問題Q&A」の改訂作業に入り、閲覧できなくなっていた。

外務省HP 歴史問題Q&A(2015年9月18日)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/qa/